紅一点の最強美少女!!!




確か、両腕を前で組んで、上目遣いでー…。



『将様かっこいいッ!!』



さすがにハートは無理だから、ちょっと語尾は高めにするけど。



思い出したように両腕を前で組んで、上目遣いで将を見上げながらそう言ってみる。



『……お…お前も一応女なんだな…』



少し間の空いた将の反応が気になって、将をじっと見つめると、少しだけ顔を赤らめた将がそう言いながら顔をそらす。



…ちょ、変な反応しないでくださいよ、将さん。

こっちまで照れるじゃん。


将に連られて、私の顔も赤くなっていくのがわかって、慌てて立ち上がり類の所へと逃げる。




あー…ダメだ。こんな事で赤くなるとか、キャラじゃないし。


だけど! 将の変な反応が悪い。意外なんだよね、あれだけで赤くなるのがさ。



ほら将って、どこか女遊びしてそうだし⁇




完璧私の偏見だったけど。



『……杏』


『ん?』


類に呼ばれて顔を向けて返事すると、少しだけ笑った類を見て首をかしげる。


一体、今のどこに笑うところがあった⁉︎

皆、あまり笑わないなんて言ってたけど。
類って結構笑のツボが浅いよね。

結構どころじゃないと思うけど。