『じゃあ次は俺様がやってやるよ』
『……ガキの自己紹介はいらないよ?』
ドヤ顔しながら自己紹介しようとした将を見てニヤリと笑いながらそう言うと、将は頬をピクリと動かした。
本当、将って思った通りの反応してくれるから面白いよね。
からかい甲斐があるって言うの?
そう言うの、暇つぶしになるし楽しいから、私的には良いと思うよ。
いじる側だし。
『口だけは達者だな、クソ女。
俺は逢瀬将。
特別に、将様って呼ばせてやろうか?』
私を見て、お返しとでも言いたげに口角を上げた将を見て、こいつを見た時の女子を思い浮かべる。
よく考えてみれば、こいつ…他校の女子に、将様だなんて呼ばれてそう。
勿論、夏も類も陽も零もだけど。
興味なかったからスルーしてたけど、よくよく考えて見たら結構キャーキャーされてそうだよね。


