『次は僕達だね!
僕はここの幹部で、皐月陽‼︎
零の双子の兄だよ!
杏ちゃん、よろしくね‼︎』
『僕は皐月零‼︎
幹部してるよー。
陽の双子の弟!
杏ちゃん、大好きッ!』
自己紹介を終えたと同時に、同じ方向から抱きついてきた陽と零の衝撃で、反対側に座っていた類にぶつかる。
『……陽、零』
『うー…類は怖いなー』
『嫌だ! 離れないもんねー』
類の言葉に、しぶしぶ離れた陽と、イヤイヤと逆に抱きつく力を強めた零。
何となく、ハモってたから同じような性格だと思ってたけど、案外全然違うね2人。
似てるのは顔と声くらい!
『零…』
最初よりも少し低く、威圧感の強くなった類の声を聞いて、ウッと唸った零も、しぶしぶ私から離れた。
私を挟んで、変なやり取りしないでくださいよ、類さん、零さん。
何気に、私にも被害が来るんです。
類さんの威圧感のこもった声は怖いですよ。


