紅一点の最強美少女!!!




そう言って、ふらつきながら立ち上がった春ちゃんを慌ててきょーセンが支える。


私…鋭いのかな?
今の光景で勘付いちゃったよ?



『きょーセン、はーちゃん泣かしたら許さないからねー』



『お前、何言って…‼︎』



ニヤニヤと笑いながらきょーセンにそう言った私を見て、きょーセンが焦ったように言葉を返そうとする。


やっぱり当たってるって事だよね?


あのはーちゃんが彼氏作るなんて…それも、きょーセン…!



『こいつ送ってくから、俺ら先に上がるな』


そう言ってはーちゃんと一緒に倉庫を出て行ったきょーセンに手を振って、初代の関係図を思い浮かべてみる。




『じゃあ、初代でフリーなのはるっちゃんだけって事⁇』



余り物のように残ったるっちゃんに哀れみの目を向けると、私の視線から逃げるように、るっちゃんはビールを煽る。



『俺はモテるからいいんだよ。
何なら、お前の彼氏になってやろうか?』



『お断りしまーす』



るっちゃんの申し出を秒速で断って、新しいビールの缶を持って類の隣に座る。



確かにるっちゃんモテそうだけど。
顔はいいし…顔はね⁉︎


だけど、私が知る限りで彼女作った事ないんだよねー。