『……なら、いい』
私の言葉にそう返して、夏の隣のソファーに類が腰掛ける。
あー…うん。
言いたくないけど、類って動作もかっこいいんだよね。
言葉にできないから何となくだけど…。
『クソ女、俺と飲み比べしようぜ?』
どこから持ってきたのか、でかいジョッキ片手にニヤリと笑った将を見て一瞬固まる。
いや、別に勝負するのは良いよ?
絶対勝てる自信あるし‼︎
だけどさ?
将生意気だし…⁇
どうせなら、クソ女って呼べないぐらいガツンと倒してやりたい。
『辞めとけ、お前じゃ勝てねえよ将』
『良いじゃん、琉夏。
楽しそうだし?
将の生意気ヅラが崩れるところとか、面白そうじゃん』
るっちゃんの制止の言葉に、春ちゃんが少し赤い顔でそう言いながらケラケラと笑う。
あー…春ちゃん絶対酔ってるよ、コレ。
『げっ、春お前何本飲んだんだよ⁉︎
そろそろ帰るぞ』
『さすが馬鹿京。
こんな時間に帰るわけないじゃん』


