紅一点の最強美少女!!!




あなたのその忘れてたと言う一言で。
私、死に直面したんですけども⁇



『類、この部屋怖い。
何でトラップが仕掛けられてるの⁈』




刺さったヤリを地面から引き抜いた類が、そう叫んだ私を見て口角を上げる。




…何でしょう、類さん。

その、何か企んでいそうな、不敵な笑みは。



類の笑みを見て、思わず数歩引き下がった私に合わせるように、類が数歩前に出る。



何、この状況。



私悪くないよね!?


部屋のこと聞いただけだし、それに死にそうになったの私だしっ‼︎




心の中で勝手に自問自答を始めた私が気づかない間に、類との距離が近くなっていく。




『あの、類さん?

何ですか、その…近くないですかね⁇』



引きつる頬を無理やり上げたせいで、キモイ笑みになってるとは思うけど、そこは無視!



とりあえず、今はこの状況からの脱出方法を考えないと…。