あ、勿論!!!手加減したよ!?
一応私、本職ですから。
そんなのくらったら立てなくなるよ??
冗談抜きでね。
「カハッ………」
うっ、とお腹を抑えてうずくまる無免男。
「将ちゃんに」
「殴られずに」
「「蹴りをいれた…??」」
双子が呆然としながらそうつぶやいた。
そんなときまで息が合ってる事に感激ですよ。
「へぇ…、スゴいですね…。」
敬語男が眼鏡を上げながら不気味な笑みを浮かべる。
「…………おもしれぇ…(ボソッ」
一ノ瀬類も何かをつぶやいたが私までは聞こえなかった。
ガラガラ!
「おい!何か大きい音が鳴ったが大丈夫か!?!」
教室に勢いよくるっちゃんが駆け込んできた。
教室の状態をみて私をみると納得したように落ち着いた。
「………たく、バカだな将。
お前がこいつに勝てるわけねぇよ。」
いつの間にか立ち上がっていた無免男…もとい、将に話しかけるるっちゃん。
「…なんで、俺がこいつにかなわねぇんだよ…。」
「…んーー何でかって言われたらなー…
杏に喧嘩を教えたのは俺と春だし。
それに俺らが2人でかかっても勝てないからな。」
「な!?!」


