紅一点の最強美少女!!!




『お前も災難だったな』


『助けてくれれば良かったのに』



遠くから4人を眺め、ため息を漏らした私に将が少し口角を上げながらそう声をかけてきた。

それに、不機嫌さMAXで返事をすると、ハハッと楽しそうに声を上げて笑った。


……何なんだ一体。



よくよく振り返ってみれば今日1日はものすごく濃かった気がする。


海里達に仲間にならないかと誘われたかと思ったら、類には振り回されるし。

挙げ句の果てに最後に双子にトドメを刺され。



……何か物足りない気がするのは、やっぱり最近仕事をしていないからかもしれない。




『……杏、倉庫行くか?』


『あれ、類? もうお説教は終わり?』


『……ああ』



お説教を切り上げたらしい類の言葉に頷き返すと、類は少しだけ口角を上げた。


でも……まぁ、良いかな。こんな楽しい日々も悪くないし。


仕事は高校生活を謳歌した後でもできるんだからね!