紅一点の最強美少女!!!



ほら、よく言うでしょ?
馬鹿は風邪を引かないんじゃなくて、風邪を引いてることに気づかないだけって。


私、自分の体調くらい管理できる程度には馬鹿じゃないよね?!



『……百面相。

お前の表情はよく変わる』




フッと口元に笑みを浮かべた類に慌てて頷き返し、食べかけだったクレープに逃げる。


うーん…


知っている人がいるのなら誰か、教えて欲しい。

この人の対処方法を。



『類、どこか行きたいところある?』


『…特には』



クレープを片手にグルグル回っているだけの状態から抜け出そうと、類の考えを聞こうとするも撃沈。


そりゃ、そうですよね。
類さん、特に行きたい場所とかなさそうですし?


双子とか、将とかなら色々走り回って探すかもだけど。

あ、そうそう。


それで、夏が面倒臭そうに保護者役をこなすんだよね。