紅一点の最強美少女!!!




柄にもなく、類のその笑みに見惚れてしまった。


『杏…? 何か顔についてるか?』


『えっ、いや、ううん!』



じっと類を見つめる私を不思議に思ったのか、首を傾けてそう言った類に慌てて頭を横にふる。


頭を振って、流れで類から目をそらす。


今類の顔なんて見たら、なんか変なこと言っちゃいそうな気がする。


それこそ、口にして仕舞えば今の関係が崩れそうなことを。



『杏、手貸せ』


『ちょっ、類?』


私が苺のクレープを食べ終わったのを見計らっていたのか、自分の左手で私の右手の指を絡め取った類に、上擦った声が漏れる。



『ん…?』



そんな私をみて楽しむかのように、指を絡め取った手を私に見せつけて類が目を細めた。



……っ、こんなの、耐えられる訳がない。


顔が赤くなるのが抑えきれない。



『杏、顔真っ赤』


『なっ、だ、誰のせいだとっ⁉︎』