紅一点の最強美少女!!!




『はいはい、ここでも喧嘩勃発させない』


『……夏…!』



顔を真っ赤にして言い返そうとした将に、夏のブラックスマイルが炸裂した。


そんな夏を見て顔を引きつらせた将は、私に言おうとしていたらしい言葉を飲み込んで、大きく舌打ちをした。



『夏はその女の味方だから厄介なんだよなー』

『女の子に優しくするのは常識だからね』



将の嫌味に、今度はニッコリと笑って答えた夏に、将は完全敗北を喫した。



え、なんで分かるかって?


そりゃあ、そのセリフを聞いた女の子達が、類達の喧嘩を見ず、夏を見て目をハートにさせてるからね。


てか、そろそろ回らないと時間がない…!



『類、もう時間ないから、早く行こう?』



少し小走り気味に類に駆け寄り、何か言っている海里 を無視して類の袖を引く。


早くしないと、食べ物系は売り切れちゃうんじゃない?


パンフレットに、クレープとかたこ焼きとか売ってるって載ってたし。


食べないと絶対後悔する!