全く…。
「早く入ってこい。」
きょーセンがもう一度私を呼ぶ。
チッ、面倒だなー。
もういいや。と半ば諦めて教室の中に入る。
その瞬間、クラス中が息をのんだ気がした。
「えっと、、、自己紹介しないとだよね?」
きょーセンに話しかける。
てゆか、さっきの声高い子男…??
このクラス、男しかいないんだけど…
「ああ。さっさと終わらせろ。」
「はいはい。」
「はいは一回。」
はい、無視。こうゆうのはスルーしないと。
さっきもこんな会話した気がするし。
「中宮杏。よろしく!」
「みじか!!」
いちいちきょーセンが突っ込んでくる。
「いいじゃん。
あ、質問ある人ー!」
私が問いかけると結構手がある。
「じゃ、オレンジ君。」
一番手前のオレンジ君を指さす。
「俺?!オレンジ君じゃなくて亮介!!!」
あ、亮介ってゆーのか。
「で亮介、質問は?」
「あ、質問するんだった…
…杏は彼氏いるのか?」
定番の質問だね。
あれだね。教育実習生がきたときに彼氏彼女居ますかー?みたいなやつ。
「彼氏は居ないよ??作るきもない。」


