訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】


「本当に大丈夫か?」

「――っ」



震えが治まらない瀬戸の肩に手を置こうとした瞬間

ピシャリを手を跳ね除けられてしまう。



「……あ。ご、ごめんなさい。ほ、本当に大丈夫ですから」



怖がってる……まるで、小動物が天敵に襲われているみたいに――。

原因は――俺?

さっき、俺が指を舐めたから……もしかして、セクハラされたとか思った?



「いや、俺こそゴメン。さっきのは、本当に」

「いえ……気にして、ませんから」



嘘吐け、めちゃくちゃ気にしてる癖に。

その証拠に、さっきから全然俺のこと見ないし。



「あの。それじゃ、私……っ、ひゃ」



再び空が光り、地響きのような音が低く鳴り響く。