訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】


民家から離れ、だんだん道も細くなっていく。

昼間だし、相手は蒼汰さんだし

危険なことは無いって思っているけれど、自分が知らない場所ってだけで

ほんの少し不安がよぎる。



「着いたよ」



そこは岩場の一部が洞窟のようになっていて、大人一人が入れるくらいの

穴が開いていた。

蒼汰さんは一度私を振り返り、奥へと入っていく。



「手、怪我しないように気を付けて」

「はい」



凸凹した足場と手元に気を付けながら、先に進む。

暫くして洞窟を抜けると、そこはプライベートビーチのように

開けた、小さな砂場。

私達の他は誰もいなかった。



「ここ、俺と湊叶の秘密の場所」