源さんと、ラムネのお陰でテンションが回復した私。

フェリーを降りて、気合をいれ直すために

両頬をパンパンと叩く。

よーし、今日も一日頑張りますか。



「あの~。この島の方ですか?」



その声に振り返ると、都会のキレイな女の人って言葉が似合うくらい

田舎には滅多に見られない、清楚な女性。

白のレースのチュールスカートに

肩口にフリルの付いた半袖のミントグリーンのカットソー。

プラダのトートバッグを両手で持ち立っていた。


大学生?それとも社会人?

落ち着いていて大人の色香(?)が漂ってる気がする。

あ~私も、ブランド物のバッグが似合う女になりたい。

ってそんなこと考えてる場合じゃない。

キレイなお姉さん、一人みたいだけど観光に来た人かな。