訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】


まさか、あの少年は未来の俺たちの子供だったり――。

バカバカしい。

あー、夏の暑さのせいで可笑しくなったのかな。


まだ俺たちは結婚もしていない。

なのに、子供なんてまだ先の話だ。

そんな先の夢を見てしまうなんて……どれだけ俺、浮かれてるんだろう。


不意に彼女の腕を引っ張って、抱き寄せた。

小さな声と共に、胸の中に倒れ込んでくる彼女の体。



「み、湊叶さん?」

「隙あり」


もう、と頬を膨らまし俺の胸を小さく叩き抗議してくる。

けれどそれすら、可愛くて愛しい。



「ちょっと、夢を見てた」

「どんな?」

「……覚えてない」