夏の強い日差しの中、俺は目を閉じ眠っていた――。



「パパ……パパ、起きて。遊ぼうよ」



小さな男の子の声が耳元で聞こえ

体を揺すってくる。


誰だ?

俺は、まだ結婚も子供もいないぞ……。


薄く目を開けると、逆光になって子供の顔は見えないが

おそらく3.4歳の男の子。



「パパ」



顔は良く見えないのに、嬉しそうにニッコリと笑っているような気がする。

疲れで重い体を起こし少年の顔を見ようとして

俺は異変に気が付いた。