訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】


「湊叶さん。また子供扱いしてるでしょ」



体を離して、上を見上げ彼を睨み付ける。

けれど、全然湊叶さんは気にしてない様子でフッと微笑んだ。



「お前が子供じゃないのなんて知ってる。だけど、いろいろ心配なんだよ」



今の言い方、なんか意味深。

それに心配って……そんなに信用無いかな?

ヘタしたらお父さんよりも、過保護度が上を行ってるかもしれない。


くしゅん……。

あれ、湊叶さんと離れたせいかな?



「言ってるそばから……ほら、これ巻いていけ」



自分の首に巻いていたマフラーを外すと、私の首に掛けてくれた。

温かい……それに、湊叶さんの匂いがする。


彼は煙草も香水も好まないから、きっと柔軟剤の匂いだと思う。

マフラーに顔を埋めて、深呼吸。

ふふっ、この香り安心する。