ひゅ~ドーン!! 音と共に、空を見上げる。 「あ……きれい」 体に響き渡る花火の音。 そして、背中に感じる温かな体温。 とても幸せ……こんな日が来るなんて、思わなかった。 「ね。みな――」 後ろを振り向いた瞬間、唇に柔らかな感触が触れた。 ドアップの湊叶さんの顔。 どんな顔してるのか、分からない。 だけど、とても優しく触れてくるソレがとても嬉しかった。 「ごめん」 「謝らないで……嬉しい、から」