訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】


「……瀬戸?」



彼女の手をとって向き合わせになる。



「はい」



今にも零れそうな涙を湛えながら、俺を見詰めてくれる瀬戸。

あ~、可愛い過ぎる。

抱きしめたいけど、もう少し……あと、少し。



「俺は、こんなに弱くて、ダサくて、口下手で……お前の欲しい言葉は、かけてやれないかもしれない。そんな俺でも、まだ好きでいてくれるか?」

「はい。大好きです」



笑った拍子に、大粒の涙が頬に零れ落ちた。

さっき見た辛い涙じゃない、幸せの雫。



「ッ……ありがとう。俺も、お前が好きだ」