訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】


「じゃ、好きですか?」



きっと答えなんて分かってる。

湊叶さんにとっては、私は子供だ。

最初から恋の相手になんて、なれるはずがない。

だったら、いっそ思いっきり振って欲しい。

本当の気持ちを聞けたら、私二度と湊叶さんを困らせないから。

泣かないように、気持ちを落ち着かせながら

湊叶さんが責任を感じないように、微笑みかけた。



「ッ……それは――」



どうして、言ってくれないの?

苦しいの……助けてよ。

湊叶さんを見てると、ギュッと胸が締め付けられるの。

左目から、ポロリと涙が一粒落ちた。



「〜〜っ、湊叶さんのバカ!!」



何も答えてくれない湊叶さんに、感情が高ぶった私はそう叫んで店を飛び出した。