ばーか。既に少年じゃないし……。
でも、俺の所為で嘘を吐かせたのは確かだな。
「悪かった」
「なぁ、湊叶。つばさちゃんの事だけどさ、ここでバイトしながらとか何とでも言えたんじゃないの?」
蒼汰の言いたいことは分かる。
だけど、そんな無責任なこと言えるわけがない。
「ここにいて、何ができるんだよ。設備も知識も無いココで」
ここが、街にあるようなオシャレなカフェで
ちゃんと知識がある人間がいれば、話は別だ。
でも、実際はそうじゃない。
ここは田舎町にある、小さな料理屋だ。
カフェメニューなんて無い。
そんな場所に俺のわがままで、彼女を縛り付けておくなんて出来ない。
「……イラつくくらいなら、ちゃんと気持ち伝えてスッキリすればいのに――」

