ボトルを片づけてバッグの中へ。
二人の迷惑にならないように、素早く帰り支度を済ませていく。
「本当にゴメンね」
両手を合わせて、すまなそうに何度も謝る蒼汰さん。
そんな彼に、来週からバイトに来れるからと手短に伝えてお店を出た。
このお店で、湊叶さんに初めて会ってから一年。
いろんなことがあったけど、自分の夢まで見つけることが出来るなんて
あの時の私は、これっぽっちも思わなかった。
どちらかと言うと、陸上を諦めて未来が見えなかった。
何をすべきなのか。何が出来るのか――。
真っ暗な闇の中にいて、誰も答えてくれなくて
一人ぼっちだったような気すらしていた。
でも、湊叶さんに会って変わった。
変われた……
ここが私のスタートライン。
頑張らなくっちゃ。

