湊叶さん……私、なにか変なこと言ったかな。
もっと喜んでくれると思ったのに――。
「つばさちゃんゴメンネ。この後、俺たち青年会の会合に行かなくちゃいけなくて――」
えっ……それならそうと言ってくれれば良かったのに。
だから湊叶さん、慌てて奥に行っちゃったんだ。
良かった。また変なこと言って、怒らせたのかと思った。
いつもの調子で、のんびりしちゃった。時間、大丈夫かな?
「そうなんだ。私こそゴメンなさい。間に合う?」
「全然、大丈夫。気にしないで……でも、そろそろ出なきゃ。つばさちゃん、送ってあげれないけど平気?」
蒼汰さんは、私に気を遣いながらも時間を気にしてか
急いでコーヒーを飲みほした。
「大丈夫です。二人の喜ぶ顔見れたし、私帰りますね」

