「蒼汰さんも、飲みます?」 別のコップを用意し、そこ中にコポコポと琥珀色の液体を注ぎ込んでいく。 「うわ〜、ついで感半端ねぇ」 文句を言いつつも、私からコップを受け取った。 そして、一口含む。 二人のコーヒーを飲む音だけが耳に響く。 固唾を呑んで、二人の感想を待っていると――。 「美味いな」 「めちゃくちゃ美味しい。これならお店でも出せるんじゃない?」 「本当に?!」 二人の嬉しい感想に、思わず椅子を倒す勢いで立ち上がった。 「あぁ、そうだな」