「あとは、蒼汰も知っての通りだ」
俺が島に帰って来て間もなく、祖父は他界し
祖母も後を追うように、亡くなった。
一人残された俺は、この家でどうすればいいのか
なにをして生きていけばいいのか、分からなかった。
かといって、この島で美容師をする気にもなれない。
そんな時、蒼汰に無理やり参加させられた青年会で
近くの神社の祭りを行うことになった。
そこで振る舞った、俺のまかない料理が島の人達に好評で
感謝も込めて、島の人達向けに小さな料理屋を開こうと思ったのが
今のCaféの成り立ちだ。
話し終わって、顔を上げると
瀬戸は、声を抑えるためか枕に顔を押し付けうつ伏せになっていた。
寝返りするのにも、身体が痛いはずなのに――。
「だから、今回の事も元を正せば俺の所為なんだ。すまない」

