あー、だんだん思い出してきた。
そうだ。ハッキリと言われた訳じゃない。
だけど、確かに崖下で助けを待っているときに絢さんは言っていた。
私さえ居なければって――。
港で偶然会った私を見て、チャンスだと思ったって。
でも、他人の口から言われると何だかとても遣る瀬無い気持ちになる。
「私……知ってたよ」
「ッ、そんな」
「え……つばさちゃん、それって――」
二人とも驚いて、目を丸くしたまま私の方を見詰めてきた。
「崖下で、助けを待ってるときに絢さんから聞いた」
でも絢さんは、思い直してくれてた。
本当の妹みたいだって言ってくれていた。
だから、大丈夫。

