「ッ……は、あ……痛ったぃ」
体を動かそうとすれば、激痛が体中を駆け巡る。
「つばさちゃん、大丈夫?」
「絢さん。どこにっ、行ってたん、ですか?」
体中を強く打った時に肋骨が折れたのか
呼吸することも、ちょっと辛い。
「無理にしゃべらないで。近くに小さな小川があったから、そこで濡らしてきたの」
絢さんは、私が抱きしめていたからか
大きな怪我はなく、擦り傷と痣がいくつか出来ている程度ですんだみたい。
「泥だらけ……ごめんなさい、私の所為で」
絢さんは私の隣に屈み込み、濡らしたハンカチを私の顔に付いた泥を拭ってくれる。
彼女は怪我は大したことなくても、服はところどころ破けて
私と変わらないくらい泥だらけだ。

