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「ん……」
あ――いつの間にか、眠っていたんだ。
どうしよう……陽も傾いてきたみたい。
動くことも出来ないし、このままだと本当に私たち――。
木々の間から垣間見える青空を見上げ、溜息を一つ吐いた。
あれから、どのくらい時間がたっただろう。
蒼汰さん……気が付いてくれたかな?
地面に投げつけたスマホに視線を送り、また溜息。
こんな時に、電池切れって無いよね。
まぁ昨日湊叶さんのところに泊まって、充電できなかったから仕方ないけど。
崖から落ちて、気を失った私たち。
気が付いた時には、崖に背を預けて倒れていた。
結構な高さを落ちたにも関わらず、二人とも命拾いをしていた。
多分、崖を滑り落ちるときに木々や雑草、岩がクッションとなって
落ちるスピードを和らげてくれたんだと思う。
けれど、擦り傷だけって訳にはいかなくて……

