最大限、体を伸ばして先に落ちていく絢さんの体を追いかける。
そしてようやく掴んだ手を、何処にあったのか分からないくらい
強い力で引き寄せ、抱きしめた。
けれど、ホッとしたのも束の間。
次の瞬間には、体中に衝撃と共に激痛が走り意識が遠のいていく。
全てが一瞬の出来事。
自分に何が起きていたのかなんて分からない。
ただ、握り締めた絢さんの手だけは離しちゃいけないと強く思った。
薄れゆく意識の中――脳裏に浮かぶ人影。
――湊叶、さん……。
私、こんなところで死んじゃうの?
まだ沢山、やりたいことがあったのに……。
湊叶さんにも、ちゃんと”好き”って伝えてないのに。
助けて――。

