恋彦岬?!
しかも、相手に想いが届く?!
これは行くっきゃないでしょ。
湊叶さんに、私の想い届くかなぁ……えへへ。
「どうしたの?そんなにニヤついて。もしかして、つばさちゃんも好きな人いるの?」
「あぁ……はい」
「誰?同級生とか?」
「いや……ちょっと――」
さすがに、ここで「湊叶さんです」なんて言えない。
視線をずらして、笑ってみるけれど……わざとらしかったかな。
でも今、絢さん「つばさちゃん“も”」って言ったよね。
もしかして、まだ湊叶さんの事忘れられなかったりするのかな。
あーもう。また胸の辺りがモヤモヤする。
「あの。恋人岬、行きませんか?私も行ったことない場所だし」
「そうね。フェリーの時間もあるものね」

