湊叶さんを負かそうとしたのに なんで、告白して自分を追い込んでしまったんだろう。 これじゃ私、バカ丸出しじゃない。 「お前なぁ。それ、寝言でも言ってたぞ」 「え?」 嘘っ……有り得ない。 そんな失態犯すなんて、恥ずかしすぎる。 気付かないうちに告白してた、なんて――。 「どこがいいんだよ」 内心、アタフタしている私を他所に 湊叶さんは、呆れたようにため息をひとつこぼして だし巻き卵を、一口頬張った。 「いや、どこって言っても――」 「こんな目、何がいいんだ?日本人離れしてるだろ」