女子には言ってはならない…… 特に恋してる相手には、言って欲しくない言葉を しれっと投下する湊叶さん。 「嘘?!」 「うっそ~。お前ってからかい甲斐があるよな」 思わず自分の頭を押さえつけてしまった私に、振り返ることなく ケラケラと笑いながら、左手をひらひらと振る。 「湊叶さんのバカー!!」 足早に店の中に入っていく湊叶さんを追いかけるように 私も入っていく。 言葉では怒ってみるけれど、心はまるで反対。 足も凄く軽くて、まるで足に羽が生えたみたいだった。