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「ん……あ、れ」
ここ、どこだろう。
見慣れない天井に、畳の匂い。
そっか、昨日は湊叶さんの家に泊まったんだった。
けれど見回しても、彼の姿は何処にもない。
昨日、寝るまで握っていた湊叶さんの手。
私よりも大きくて、少し体温が低い。
でも、その低さが心地よくて……。
部屋の中の時計を見れば、7時ちょっと前。
普段なら、学校にいく準備をし始める時間帯。
夏休みに入ったというのに、体は勝手に同じ時間に目覚めてしまうみたい。
自分の家なら、このまま二度寝するんだろうけど
ココは湊叶さんの家だし、それに彼の様子も気になる。
軽く布団を畳んで、階段を降りた。
だけど、店の座敷にも湊叶さんの姿はない。

