体格も力も差があるはずなのに、ワザとらしく痛がって

身を屈める湊叶さん。


なんだか、怒りも吹き飛んで笑えてくる。

あ……もしかして。

これ、湊叶さんなりの励まし方?

もう分かりにくいなぁ。

それなら、もうちょっと甘えてもいいかな。



「……もぅ少し、ココに居てもらえませんか?」

「分かった。お前が寝るまで、居てやるよ」



えへへ……もう少しだけ、独り占めしたい。

今夜だけ、今だけ――。


そして、いつか話の続きを聞きたいな。

湊叶さんの過去。

湊叶さんの心を苦しめるもの。

全部、彼の言葉で聞きたい――。