浩一君の元カノが、また来るようになった

「消えてよ!!
あんたなんか、いなきゃいいのに!!」


酷い言葉を投げかける

今まで、割って入ることは我慢してきた

結が、女同士で解決したいって言うから


バンッ


「迷惑なの、わかんないのかな?
他所の大学で、うるさいよ?」


優しく言ってみる


「出てくんなよっ!!」


結にキレられる


「だって……」


ヘコむ




何事もなかったくらい、普通に仕事を始める

俺も仕事に取り掛かる


「ありがとう……」

「???」

結を見ると


「泣いちゃうとこだった……」


泣いていた


「あの子の前では、泣きたくなかったから
奏汰来てくれて、よかった…ありがとう」


「そっか……なら、よかった
俺、ああいう言葉、嫌いだから
でしゃばって、ごめん」


結は、涙を拭いて、仕事を始めた


あの言葉で、結がまた手首を切ったらどうしょう


そんなことを考えた


いや、結はそんなこともうしない



あの日、盗み見たエンディングノート

結は、デカイ字で書いていた





〝天国に行く為に
最期の最期まで、一生懸命生きる!!!〟