最初から、弱気だったわけではない

俺は、どっちかというと強気だった

自分から、声をかけるようになったし
たくさん知りたいことがあったから

もっと近づきたかったから

1日の中でも…時間を惜しんだ

毎日、一緒にいるのに

時間が足りなくて

たくさんの質問をした
たくさん質問された

足りない

もっと…… もっと……


結のことが知りたい


「青葉先輩、ここわかんない」

「ここはね……」



勉強してたって、結のことばかり


「わかった?」

「うん!ありがとう!!」





1人でいるときに、可愛い感じの男の子から、声をかけられた


「青葉先輩!!俺…田原ゼミの原口 陽太です!
あの…先輩!
俺に勉強教えてくれませんか?」

「原口くん、楽器できる?」

「え?はい!ギターとベースできます!」

「そう!俺らとバンドしよう?」

「べっ…勉強……」

「メリハリだよ!原口くん!!」


俺らのらに、結を勝手に入れている


ギターとヴォーカル…俺

ベースとコーラス…原口くん

ドラム…結


いんじゃね?


さっそく、顔合わせしよう!!


あれ?


「原口くん?田原ゼミ?」

「はい」
「七瀬って子いない?」

「さぁ?」



「青葉先輩-!!」

「ナナ!!良いとこに!!」

「探しましたよー!!」

「ナナ!!原口くんだよ!!」


「「 あ 」」


「やっぱり、顔は知ってるよね!
同じゼミだもんね!
今日から、3人でバンドしよう!!」

「「 え? 」」


「まず、それぞれの夢を語ろう!!」

「優しい、お母さんになりたい!」
「俺は、ビックな医者です!!」

「俺は、青空になる!!」


「「あはははははっ」」


「先輩!!意味不明です!夢ですか!」

「青空好きだもんね!!あはは」

「約束しよう!!
なりたいものになろう!!
〝promise〟って…どお?バンド名」

「いいね!」

「青葉先輩についていきます!!」


「今日から、俺達は promise だからね!
助け合っていこう!!」

「「 はい! 」」



始まりは、強引だった

今、という時間が大事で

言いたい!!

やりたい!!

と思ったことは、すぐ実行しよう!!


どれくらい、結と過ごせるかわからない

結とどれくらい距離を縮められるか

そんなことわからない


結と過ごす時間が、俺には良い薬になる


俺は、生きていたいんだ