翌日

「昨日は、ごめんなさい!!」

「なんで?別に謝られることないけど?」

「奏汰に八つ当たりしたから・・・
あたしね、もうダメだってわかったの
彼がね…昨日、キスしようとしてきたの
女の人の匂いプンプンさせてさ!
だから、拒んだの!!
そしたら…怒っちゃったみたいで!!
あははっ1年ぶりくらいのキスだから
しとけばよかったのにね!!」

「笑うなよ」

結の目を見て言った


「辛い時は泣けよ!!」


「奏汰ってさ、タラシの素質あるよね」


「は?」


「あたしに、優しくしないで!!
ムカツクから!!」


結は、帰って行った


なんで…俺がムカつかれる??


そもそも、タラシってなんだ!!


しばらく考えたけど、納得いかなくて

研究所を出て、結を追いかけた


走れないから、早歩き!!










なんで…








結は






1人にならなきゃ







泣けないんだよ







壁に向かって、口を抑えて

声を出さないように、泣いていた








今すぐ、抱きしめてやりたいけど

そしたら、泣けない

俺がいけば、無理してでも笑うだろ?




俺は、結から見えない所に行き





メールした






『俺は、結の味方だ!!
思い切り泣きたきゃ泣けよ!!
その分、思い切り笑えよ!!』






すぐに返事がきた







『えらそうに!!バカ!!』




げっ!!
なんて文章だ!!



結を見たら


涙を拭きながら


少し笑っていた


一人じゃないって、わかって欲しかった


伝わったかな?