【短編】森田当麻の奇妙な休日



青春なんてろくにしてないし、恋愛経験もない優衣にとって、この気持ちが何なのか想像もつかなかった。

「……でも、社長。この半券は誰にも渡さないって。自分が2回分使うんだ!って言ってましたよね?」

日向が「彼女といけ」と言っても、「俺以外の人間には渡さない」って言ってたはずだ。

なのに、なんで……。

「あー。なんか、これ。同じ人は2回も使えないらしいんだ。余ったらもったいないだろ?だからだよ。分かったなら、早く行くぞ」

なるほど。じゃあ、特に意味はないのか。

自分が行く日にちょうど優衣と会い、余ったらもったいないから仕方なく優衣と使おうってこと。

当麻が変に赤くなるから、優衣も変な意識をしてしまった。

それが恥ずかしくて、また赤くなってしまう。