「だから車での行動をやめて、歩きにしたんだ。おかげで疲れたよ」 その当麻の言葉に優衣はハッとした。 当麻は優衣の尾行に最初から気づいていた。 もしかしたら、優衣が車を持っていないのを知っててタクシーを使うと思ったから、金銭的なことも考えて、歩きにしてくれたんじゃないか。 当麻の優しさが身に染みた。 優衣のために、当麻は車を使わなかったんだ。 それは嬉しかったが、素直に礼なんて言えない。 優衣は気づいてないフリをして、話をそらした。