「あ、いえ……。その、そうかもしれないし。そうじゃないかもしれないし……」 さっきの男の子といい、この女の人といい……。 見つかったときの言い訳を考えておくんだった。 優衣が今更ながらに後悔していると、女の人が優衣の腕をつかんだ。 「へ?」 「ここのマスター!結構信用できますから!さ!行きましょ!」 女の人が勢いよく喫茶店のドアを開けた。 優衣の尾行終了を告げるかのように、カランとドアについた鈴がなる。