テンポラリー・ジョブ

「大ちゃん、まさか・・・式場で働こうと思ってるの? 」

「やはり、俺が接客や営業の仕事をするのはおかしかな? 」
「いゃ・・・おかしくはないけど・・・」

「今の状態じゃ、いっになったらエンジニアの仕事が見つかるかわからないことだし、それに、お前だって、産休で休まなきゃならないだろう。収入の問題だってあることだし」

「それは、そうだけど」

「俺、正直なところ、松崎さんから働いてみないかって言われた時、ちょっと嬉しかったんだ。なんか認められているような気がして、知恵のやっている仕事にも興味がわいてきたんだ」

「・・・」

「だから、働いてみようかなって・・・どうだろうか?」
大輔が真顔で尋ねた。

「それは、大ちゃんが決めればいいと思うけど・・・でも、エンジニアの仕事は、どうするつもり? 」

「エンジニアの仕事は、あきらめたわけじゃないさ。ただ、お腹の子のためにも、今は仕事を選らんでいるわけには、いかないと思うんだ」

「大ちゃん・・・」
知恵は、大輔の決意が嬉しく思えた。