爽[ん…そ…じ…?
あれ…、何処にいるの?総司…??]

ってか…ここ何処?
なに?あの高い家…

ブオンブォォォン…!!!!!
キキーーーー!!!!!!!!!!


うっ…るさい……


?[ねぇ?君…どうしたの?
あっ!凄い怪我…私の家に来なよ!]


私?
この人誰?
総司じゃない…
だったら…


爽[いい]



?[そんな事言わないでさ!
さぁ!行くよ!
ぁ、私の名前野峪雫(ヤタニシズク)っていうの!
あなたは?]

野峪雫には失礼だけど…
本名は教えない


爽[…里希(リキ)]

野峪雫[へぇ~。リキ君って言うんだ~
宜しくね?]


……君?
男と思われてる?
まぁ、しょうがないか……
袴着てるしね…


爽[無理]


野峪雫[まぁまぁ、はい!行くよー?
そんな格好じゃ動きにくいでしょ?
お兄ちゃんから服一着貰ってあげる!
じゃ、行くよ~]


服…?
野峪雫の方が動きにくいと思うけど?
いつもの通りにしとけばいいか…
総司以外私のこと解らないからね
私の本心は総司しか解らないんだから



爽[勝手にしろ]



野峪雫[じゃ!let's go!]

何語?
れっつごー?
はぁ?どーいういみだ?


ってか、野峪雫、引っ張らないで欲しい

パシ

野峪雫[え…?]

手を振り払っただけなのに
何故驚く?
私は手を引っ張られなくても着いていける


爽[野峪雫、聞きたいことがある
今は何年だ?]

野峪雫[…………
   雫で良いよー?
えっとね…平成14ねん!]

へいせい…
なんだそれ
まぁ、私と総司がいた時代では無いことは嫌でも分かる
だって、ここには総司の気が全くないから
それに、私の居た時代には無いものが有るから…


総司…
早く逢いたいよ…
いつになったら総司に会える?


野峪雫[じゃっじゃーん!ここが私のmy house!]

私が悩んでいる間に野峪雫の家に着いたらしい
この時代の言葉は全然解らない……

ガチャ

へぇ、この時代の扉はガチャって言う音がするんだ…
何か厳重そう…

野峪雫[さぁ!入って入って~]


お辞儀だけはしたほうがいいのかな?


爽[ペコリ]

私は、草履を脱ぐであろうところでお辞儀をした

野峪雫[もぅ!そんなに堅苦しくなくても良いんだよ?]


バタバタバターーーーーーーーーー


?[しーずーくーーー!]


平助?
いゃ、この時代に平助は居ない
この時代にも平助と似た奴が居るんだな…

バタバタバターーーーーピタ!


?[雫!お帰り~
って、誰だよその男]