勢いよく転んだらしく…
バトンが何メートルもさきに落ちていた。他のクラスはみんな第二走者にバトンが渡っている。でも…そんなのどうでもよかった。とにかく玲希が心配で…
多分今誰よりも玲希のことを心配していると思う。足からすごい量の血がでていて、靴下が真っ赤だった。
それでも…玲希は立った。走った。
一生懸命走っていた。私は自然と涙がでてきて…気づけばもう、頭がおかしくなるくらい
「玲希!!がんばれ!最後だよ!!ラストだよ!!」
応援しまくっていた。この感情は…?
好き…なのかもしれない。
前のように、いやいや、それはありえない。と思う心はなかった。
そう、私は好きになってしまったんだ。