Someday ~私がいた夏~

 複雑な気分で家までの道を歩いていた。

いろんなことが一気に起こりすぎたせいなのかな?

ちょっとだけ、頭が痛い・・・。胸はちょっとどころじゃなく痛いけど・・・。


 
「・・・さくらっ。」



 聞き覚えのある、元気な声。



 振り返るとカイが自転車にまたがっていた。



「カイちゃん!!」


「お前気付くのおそっ。何回呼んだと思ってんだよ・・・。」


「ごめんね。全然気付かなかった。で・・・何してんの?」


「練習試合の帰り。さくらは?」


「あ・・・あぁ、んー。なんとなく散歩みたいな?」


「意味わかんねーな。ま、いいや。乗ってけよ。送ってやるから~。」


「おお~サンキュ!カイちゃん♪」


 

 ほんの7ヶ月前まで同じ制服を着て・・・

 帰り道、自転車に乗せてもらって・・・

 時間なんて気にせずに

 電話で話してた。


 家族公認の・・・・・・男トモダチ。


 そして、片思いしてた人。


 
 好きって言うことで 離れてしまうくらいなら

 トモダチとして そばにいようって決めた 中2の夏。

 カイの前では、いつも楽しそうに笑ってた。一緒にいられることが

 私の幸せだと思ってたから。


 でも、

 カイのいない場所で・・・私はいっぱい泣いた。

 自分の気持ちを押し殺すことが

 辛くて悲しくて。


 
 あの頃の気持ちまで戻ってきて、

 私の心は悲鳴をあげそうになっていた。