Someday ~私がいた夏~

 楽しい時間ってあっという間に過ぎてしまう。

もうそろそろ家に帰らなきゃいけない時間が近くなっていた。

 一緒にオレンジを出て、康紀さんがバイクを止めたところまで並んで歩く。


「俺が車なら送っていけるんだけど・・・ごめんな。」

「ううん。大丈夫です。」

「今日、楽しかったよ。ありがと。」

「こちらこそ♪ いっぱい笑わせてもらいました。ありがとうございます。」

「いやいや。桜ちゃんもおもしろかった!」

「あはは。お互いにですね。」

「うん。あ・・・」


 一瞬、言葉に詰まった瞬間

 私は、康紀さんの腕の中にいた。

 えっ??・・・・・・

 私の肩に康紀さんの手が・・・

 おとなしくしていた心臓がマックスで動き出す。




「テストがんばれよ!」



 耳元で聞こえる康紀さんの優しい声。




 私は顔が真っ赤になったまま


「はい。」


 って答えるのが精一杯だった。