コンコン
「入れ。」
中から社長の声がする。
「失礼します。」
社長は資料を手にしている。
「座れ。」
社長の向かいに座る。
やっぱり、隙がないのは変わりない。
「単刀直入に言おう。
君のせいで、男性社員の成績が下がってるようだ。
刺激的な洋服は遠慮してくれ。」
「なっ!!?」
顔色崩すことかなく、私にそう告げた。
刺激的な洋服をはいてるのではない。
私がはくだけて刺激的に見えているのだ。
そう言いたくなってしまう。
「出来るだけでいい。
せめて、そのボタンくらいしめるくらいは可能だろ?」
私の胸元のボタンに目を向けている。
確かに私は、いつも第一ボタン。
時には第二ボタンまで開けていることがある。

