「瑠奈...好きだよ...」

「私も...貴方だけしか考えられない...」

「俺と一緒に...
愛のかけ落ちをしよう!」

「はい!!」




リリリリリリリリ!!!
旧式の目覚まし時計が鳴り響く。


「んーもうちょっと待って~...」


目覚まし時計を手探りで探す。

すぐに見つかり、思い切り叩く
安心しきると、毛布を引っ張り、
もう一度眠りにつこうとする。

だがそれは、アイツによって阻止されてしまう。


「よっ!!よく眠れたかこぶたちゃん」


ベットに腰掛け、爽やかな笑顔で毒を吐くアイツ


「今日はほんとに眠いの...
あたしにだって、寝る権利くら「甘い。」


早すぎる回答に、呆気に取られていると

いつの間にかアイツの顔が

すぐ、近くまで来ていた。


「っ...!?」


慌てて目をつぶる。
だが、何も起きず


「ははっ」


予想もしなかった笑い声に、耳を疑う。


「お前みたいな豚に、誰がキスするか」


そう言い放ち、ニヤリと笑ったアイツは

きっと、この世界で一番悪魔だ。


「...出てけー!!!!」