「はぁ~…もう。どうしてこんなことになるのよ!!」

楽しいお昼のランチタイム。

のはずなのだが、ねおんはお手製の弁当をつつきながら、大きなため息をついている。

そんなねおんに気付いて美子は心配しているのか、それとも面白がっているのか、曖昧な表情でねおんの顔を伺っている。

「どうしたのよねおん?さっきからため息ばっかり…今日のお弁当、…そんなにおいしくないの?」


「はっ…!?」


「だってねおん、いつもは私の幸せは食べることよ!ってぐらいお弁当の時が一番たのしそうじゃない。…それなのに今日はニコリともしないでため息ばっかり…よほどそのお弁当が不味いのかなぁなんて…」


「そんなわけないでしょ!!私、料理だけは得意なんだから…美子も知ってるでしょ。ほら見て!!今日のウィンナーはたこさんなんだから!!……って、そんなことでこんなにテンション低いわけがないでしょうが…」


「…ふふ、冗談よ。いつもとのギャップがあまりにもあるものだから、ちょっとからかってみたかっただけよ」

ねおんはさっきの美子の表情の意味がやっとわかった。
美子はまだ少しニヤついていた。

「で、ホントはどうしてそんなにため息ばかりついてるのよ?」