「あなた達は、誰ですか……?」


私が言った瞬間、二人は私を見たまま、目を見開いた。


「百……合?」

「何を言っているんだ。百合、全く冗談はよしなさい」


もしかして……私を“百合”っていう子と間違えてるんじゃ?


「私は百合じゃないです」